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2007年4月16日 (月)

四国 大堂海岸 観音岩

山域:四国 大堂海岸 

ルート:観音岩

登攀日:20061231

メンバー:Yさん 池野

概要:

観音岩は大堂海岸の端っこにある、海から突き出した3040mの高さの岩峰だ。

Cimg0854_1

ルーデンスでも以前から登りたいという話があったが、観光名所であること、アプローチの一部が水没しているように見えることから、取り付くにはいたっていなかった。

それが正月山行の大堂海岸ツアーの一員であるYさんが観音岩登攀のパートナーを募っているという。観音岩の登攀記録は見当たらないが、昔、地元のクライマーが取り付いたという話をここのパークボランティアの人から聞かされたそうだ。それなら我々も登ってもいいのではないか・・・というわけだ。これは滅多にない機会と思い、同行させていただくことにした。

 31日、快晴。他の3人のメンバーとモンキーエリアで別れ、Yさんと二人、観音岩の展望台を目指す。 観音岩へのアプローチは、海岸まで降りて泳いでいく、船で取り付く等も考えられるが、今回は展望台から少し下った辺りの6070mの崖の懸垂から始まった。2本のロープのうち1本を帰りの為にフィックスする。降り立って、真向かいのほぼ同じ高さの崖を登ろうとするが、これが結構脆くて傾斜もあって緊張させられる。この壁には残置物は見当たらず、途中、ハーケンを打って登った。頂上に出て海の方へ向かってトラバースして、立ち木から25mの懸垂。そこにハーケンを打ち、傾斜の落ちた岩をクライムダウンする。

 こうしてやっと観音岩の基部まで辿り着いたが、ここまででもちょっとした冒険気分になる。いよいよ観音岩にトライするのだが、正面の壁は間違いなく被っているし、プロテクションが取れそうなクラックははるか上方だ。

とりあえず1本ハーケンを打ち、Yさんがトライを始めるが、どうにも難しいようだ。ここは無理という話になり、左の面に回り込むと、こっちは簡単かもしれないという声が聞こえてきて、正直ホッとする。しかしその簡単なはずの岩をYさんが何度かクライムダウンを繰返した後、セットしたカムを足元に残しランナウトして、見事なムーブで越えていった。しばらくして登るように声がかかるが、被っていてフリーでは難しくなり、ごちゃごちゃやっているうちに、ホールドを剥がしてしまって焦りまくる。回収したカムを使いまわしての、エイリアンの鷲掴みでなんとかフォローするが、後で聞くと11bくらいあったらしい。核心部の後の傾斜が落ちた辺りは岩が脆く、こちらも怖く感じられた。潅木のある緩傾斜部分でピッチを切り、最後の67mは交替で登ってクライムダウンした。頂上にも残置は見当たらなかったが、昔トライした人達はどこから登ってどう降りたのだろうか・・・。Yさんが登ったこのラインとは思われないが・・・。

下降は先ほどの潅木から懸垂し、往路を辿り、最後に50m強のユマーリングをして展望台に戻った。

観音岩は、純粋なクラックを登りに来た人には興味の対象外だろうし、ユマーリングをはじめアプローチも厄介だ。実際にはやはり無理だったのだろうが、クライミングの対象としても単に身をおく環境としても、あまりにも素晴らしく感じられたので、クライミングを終えた時、私一人で来てしまったのが何か申し訳なく、全員でここに来られれば良かったと思った。観音岩登攀というチャンスを下さったYさんに深謝したい。

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