2007年・シェラネバダ山脈Mt.Whitney East Buttress(Peewee ルート)
山行報告 2007年
山域・・・シェラネバダ山脈
ルート・・Mt.Whitney East Buttress(Peewee ルート)
Mt.Russell East Arete
メンバー・池野明子・高橋良治・賀来俊之・菅修三(共に同人ルーデンス)
日程・・・11日
写真:http://ludens.air-nifty.com/photos/2007amerika
・大阪~ソウル~LA~Lone Pine
12日・パーミッション受け取り・買出し・荷造り
13日・Lone Pine~Whitney Portal~Upper BoyScout Lake(以後ベース)
14日・Mt.Whitney East Buttress(Peewee ルート)
15日・Mt.Russell East Arete
16日・~Whitney Portal
17日・帰途に着く
13日
Lone PineからWhitney Portalまで車で入る。砂漠のような荒野から木立の中に入ると少しほっとする。ベアーキャニスター(熊除けの食糧倉庫)に要らない食料等をデポし、出発。かのジョンミューアトレールを少し登ってからNorthFork Lone PineCreekに入り、Lowr BoyScout Lakeを経てベースとなるUpper BoyScout Lakeへ。
森林限界のここは、名前とは裏腹にとても静かで神秘的な湖。
湖畔に天幕を張り、べースとする。
14日
6時前、空が白み始めると同時に出発。
体調が不良の高橋はテントキーパーで残り、あとの者で変則の3人パーティとする。
アプローチを登り始めて直ぐに息が上がり始める。昨日のボッカの疲れも有ろうが、久々に富士山より高い所の登高のせいで少し高度障害が出ている模様。
若い賀来は勿論、一番高度に弱いと心配した池野も、今回の前に3度も富士山に行ったお陰か平気の様。若さも克己心も無い私はもう山ヤ失格か。
2時間程でIcebergLake。
バットレスの下部は傾斜も緩いのでそのまま登り、途中のテラスで余分なものをデポ。更に3rd classを登ってセカンドタワー直下にてアンザイレンする。
ルートはバットレスの右側を、クラック中心の弱点を突いて伸びている。ラインは判り易いが、荒い花崗岩の為、ドッペルザイルでもザイルが重くなる。ランニングの数を減らしたり(全く取らなかったり)、屈曲が多い所は、まめにピッチを切ったりして消耗を防ぐ。
残置の支点はビレー点も含め全く無く(回収不能のナッツが数個有ったのみ)、オールナチュラルで気持ちが良い。
ここまで来ると、さすがに他の2人もしんどそうだ。
当初、トポを見てルートを検討した折には、グレード的にもピッチ数的にも少し物足りなく思っていたが、たかが4千数百mとはいえ、この高度では十分手応えがある。
トポの最後の3ピッチ程は、もう大まかな岩が続いているだけの様なので、ザイルを解き各々適当に登る。
大きな岩を越えると、ひょっこり頂上の台地に出た。
下降は池ノ谷ガーリーを長大にしたようなマウンティニアーズルートを下る。
ヘッデンにお世話になる前にベースに帰着。
高橋が紅茶をもって迎えてくれた。
15日
予定ではRussellのFishhook Areteの日だが、昨日動いた3人はなぜか疲労困憊。
それ程のアルバイトとも思えぬのだが、これも高度のせい(大した高さでは無いのに)?
高橋の体調も良くなったのにもどかしく、また高橋には申し訳ないが、Fishhook Areteは放棄。高橋と、3人の中ではまだ少し元気な賀来と2人でEast Areteを登る事になる。
3rd classと言う事で、ザイルを持たずに出発。賀来は東峰まで、元気な高橋は西峰までピストンし、同ルートを下降。結構早い時間に天場に戻ってきた。
切れ落ちた美しいナイフリッジで、容易だがとても良いルートの事だった。
池野・菅は、湖の横に屹立する、小さいながらも端正な無名の岩峰に登るべくルートを探るが、裏側が単なるガレと分かり、結局沈となった。
16日
午前中、他の3人は湖畔に転がるボルダーでボルダリング。私は昼寝。
昼前に撤収し、後ろ髪を引かれながら湖を後にした。
昔、ハーフドームの大きなテラスに腰を掛け、夕日に照らされた荒野を眺めた時から気になっていたハイシェラにようやく行くことが出来ました(方角は少し違いますが)。
行く前は少し容易すぎるかと舐めていたルートでしたが、1本は放棄で、登れた方も今の私には十分満足なルートでした。
と言う事で、会心の登攀とはいきませんでしたが、厄介な手配を全て引き受けてくれた高橋、2日目のEast Areteにきついのを押して登ってくれた賀来、バットレスのその殆どをリードしてくれた池野と、良い仲間に助けられての楽しい山行となりました。
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