またまた楯ヶ崎
楯ヶ崎 海金剛
2008年3月15~16日
Hさん・Kさん・高橋・池野
昨年12月にも訪れた楯ヶ崎の海金剛。2月には今回と同じメンバーで城ヶ崎のクラックを満喫し、なんだか海辺のクラック続きだが、天気も上々、一足早い春を楽しめそうである。
土曜のメニューは海金剛のHさん達のライン、3Pのマルチに決定。前日かなり雨が降ったのか壁は黒々と濡れ、波は荒く取り付きは潮をかぶっている。Hさん達の二つのラインのうち、右側からスタートするラインの1ピッチ目はすっきりした凹角のクラックだが、取り付きへトラバースしているうちに海にポチャ…てな想像が膨れ上がってしまう。Hさん・Kさん、高橋・池野のパーティー編成と決まり、Hさんは私達に右のラインを登って欲しそうだが、ナンダカンダ言って辞退する。
しばらくして壁も乾いてきて、私達が先行、Hさん・Kさんが後行で、左のラインからスタートする。高橋が1ピッチ目を登る。途中のブッシュを慎重にこなして階段状を越えてまたブッシュ帯へ。2ピッチ目は池野。一段登った所から木登りして右のシンハンドのクラックに移る。途中脆い部分をやり過ごし、将棋の駒と思しき箇所まで来るが、そこからが…
遠目にもはっきり分かるこの岩の付け根を右にトラバースして2ピッチ目は終了となる。だから私はトラバースしなければならない。だがそこはツルツルではないか!話に聞いていた4級(?)とは思えない。途端にアタマが狂い出す。ひょっとして将棋の駒はこの岩の上だろうか?もう少し登ってみようか。とにかくこのトラバースは易しくない…。そう考え出すと、道迷い特有の近視眼なのか辺りを慎重に確かめてみようともせず、一段上の左のブッシュテラスへ突っ込んでいく。この一歩が案外悪い。大きな木を登ってチムニーに入る。どんどん登っていくうちに、頭上に終了点が見えてきて…??そこは12月に菅と登ったチムニーだった。あの時は好き勝手に登ってブッシュバンドを大トラバースして、ここへ至っている。今日登るはずだったルートは将棋の駒の裏側の岩に走るクラックを登り、最終的にここと合流するのだが、道迷いは道迷い。まぁ弱点を突くのが基本だからとかなんとかイイワケを口にしながら高橋を迎える。
クライミングはへこみそうだったが、夜の宴会は、前回お世話になったSさんがわざわざ南紀の沢から手土産持参で駆けつけてくださって、海と沢の幸で大いに盛り上がった。
翌日曜も晴れ。今日の目的は将棋の駒の右手に延びる美しいストレートクラックを登る事。相変わらず濡れている右の凹角からのスタートは断念する代わり、左のルートのライン取りを少し変えることにする。昨日の高橋のラインよりやや右にある、卍の形に見える柱状節理の階段状を登る。近づいてみると、確かにシンクラックが走っているのだが、そこに至るまでにプロテクションが取れず、とても私の手に負えそうに無い。そこで昨日と同じく高橋ラインを辿ってブッシュテラスへ。2ピッチ目出だしのシンハンドは、名張で快進撃を続ける高橋がさすがに綺麗にリードする。私もムーブを真似してフリーでなんとかフォローするが、いきなりパワー全開。昨日間違えてしまった将棋の駒のトラバースは、岩が浮いていて微妙な難しさだった。3ピッチ目のストレートクラックは赤~緑キャメのハンドサイズで、一度手を突っ込んだら抜けない、女性にはラッキーなサイズ。フェースにフットホールドを求めることも出来るので、こんな楽させてもらえるクラックも珍しいが、対照的に男性は苦しいようだ。ルートを終了した後は稜線まで登り、海金剛の向かいのムツミヤ山南壁を見学する。ここは取り付きまで至るのがまず核心だそうだが、スケールは海金剛をしのぎ、おっかなそうな柱状摂理の中に、我々向きのブッシュバンドもジグザグと頂上を目指して続いている。またいつか訪れたいという想いを胸に、さんま寿しを腹に、熊野を後にした。
ともあれHさん、Kさん、高橋くん、今回もありがとうございました!
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